2007-11-27-Tue いろいろ、飲食店について考えるが、昨日もある店に行き考えさせられた。
【商売だからお客が入らないと意味がない。】・・・はたして?
この道、20年30年40年されているお店があると思えばそこに数年、都会でやって来たからと言って親に金を出してもらって【自分の店】を構えて堂々と【店主】を気取る人も居るしで、なまじっかセンスや盛り付けや商売の才覚があったりするとお客様に喜ばれるから繁盛している形に一応は・・・成る。
一方、何十年と修行されて辛苦を舐めて、商売の辛さを味わい人にも言えない御苦労をされて来ている方もいらっしゃって、その方の作るお吸い物や刺身の切り口や針生姜の切り口などを見れば【いい仕事されているなぁ・・・】と改めて思うし、そこに料理人の仕事に対するキメの細やかさなり心使いだったり【意気】を感じ取れるのです。
そこまでの方だからこそ年月を超えて【味のわかるお客様】には解って頂けるもので、具体的にではないにしろ【その方が作るお料理に何か独自の存在感】を感じ取って下さるのであると思う。お店を持って初めは苦労させられる事もあるけど段々とお客様が付いてくれるものだと思う。
【料理を味わう、お店の雰囲気を感じ取る】
商売的に考えれば、自分が何十年と苦労して作りあげて来た商売に対する【マインドやツボ】はそこに何年か都会でかじって来た若造にはわかる訳が無いし、【価格】というものもお客様が決めるものではなく、店主が決めるものであると思う。【宮崎はこのくらいの価格にしなければお客は来ない】とよく聞くが・・はたして本当にそうかな?と思った。
何十年とやって来た【料理人の刺身の切り口】と数年の経験の料理人のそれとでは明らかに違うのである。
だから、【価格】もそれなりに頂くのであると思う。その価格には今までの経験と技とツボが入っているのである。
心ない飲食店経営者の中には【刺身は新鮮が命なんだからいい柳刃を使ってそこそこの料理人が切ればどれも同じ、経験のある職人は能書きばかり言って人件費が高い奴が多いから使い物にならない。もっと人件費の安いパートアルバイトでしよう。・・・】となる
はたして、経営者が初めから【あんた、何がやりたかったの?】ということである。良い本物の料理を出してお客様を呼ぼうなどと大風呂敷あげるのは良いが、お客様に認知されるのに時間が懸かるし儲けが無いと解ると、途端に先に書いたように【能書きよりお客様に来ていただかない事には話にならない。お客があってこその料理人ではないのか?】と言う声が返ってくる。これも間違いではないが正しくは無い。
これを言う人が宮崎の飲食店経営者には多い。特に現場を知らない飲食店経営者が・・・。
先ほど【感じ取る】と書いたように感じ取れるお客様は実際【居る】のである。そのお客様はその料理人が引く刺身がわかるのである。そしてその経験と技術の対価としてお代を払うのである。と思う。
飲食店も星の数あれど、とにかくお客が入ればいい、2000円、3000円飲み放題食べ放題でジャンジャン人が来れば良い。なんて言ってるようでは宮崎の飲食店はそんなのばっかりか?
食事の食べ方や料理名も知らない人が只アミューズメント性や話題性だけで来る陳腐な店が闊歩し、刺身を引く時の職人の気を張り詰めた緊張感を自分の酒の肴と置き換えて食べるくらいの遊び心を持つ人は何所へ行けばいいのか?
【2007年11月 ミシュラン上陸!!!】
これは言わば、日本の飲食業界に来た【黒船】である。
家賃が払えず自分の店が生きるか死ぬかの選択の中で、もがいてた店主が今回のミシュランで3つ星を取った。一つ星、二つ星、三つ星と 言うのは、あくまでも【料理】に対してである。
ハード面は、又別の部門でと言うことだろう。
日本の飲食店を正しい観点で批評してくれるガイドブックで我々にとっては、宮崎に高速道路が開通するのと同じくらい【悲願】のガイドブックです。
これで今まで苦労が実らずドロップアウトした方や本物追及するあまり時間がかかった方には垂涎の的になるであろう・・・。

【旭屋、田中、蔦屋 宮崎の三大書店を回ってもミシュラン売り切れでーす

代わりに料理王国の今月号!!!】